卒論中間発表 スライドの作り方Undergraduate thesis interim presentation slides
卒論中間発表で「何を、どの順番で、どこまで見せるか」を整理するスライド作成ガイド
中間発表のスライドは、完成した卒論を短く並べる資料ではなく、研究の目的・方法・現在地・次の課題を限られた時間で共有するための資料です。
大学・学部・ゼミから指定された発表時間、テンプレート、必須項目がある場合は、その指示を最優先にしたうえで構成を整えます。
卒論中間発表 スライドの作り方|構成・見せ方・進捗の伝え方
記事概要「卒論中間発表のPowerPointをどう組み立てればよいかわからない」「研究は途中だが、何を結果として見せればよいのか迷う」という方へ。本記事では、卒論中間発表のスライドを、研究背景 → 研究目的・問い → 先行研究 → 方法 → 現在の結果・進捗 → 課題 → 今後の予定という研究の流れが伝わる形に整理する考え方を紹介します。固定の正解があるわけではないため、実際の発表では必ず所属大学・ゼミの指示に合わせて調整してください。
参考イメージ:卒業論文・中間発表に向けた研究の到達点を意識して、発表資料では「これまでに分かったこと」と「これから行うこと」を区別して示します。
最初に確認するのは「枚数」ではなく発表条件
大学・ゼミの指定を確認発表時間、質疑応答時間、提出するファイル形式、指定テンプレート、必須項目、文字サイズなどの条件がある場合は、それが基準です。一般的なスライド例よりも、所属先の指示を優先してください。
時間から内容を絞るスライド枚数だけを先に決めると、説明が急ぎ足になったり、逆に情報が不足したりします。まず「発表で必ず伝える内容」を決め、その内容を指定時間内に説明できる量へ絞ります。
中間発表では研究の現在地を明確にする結果が未確定でも、実施済みの作業、現在得られているデータや暫定的な整理、未完了の作業、次の予定を区別すれば、研究がどこまで進んでいるかを伝えられます。
卒論中間発表スライドの基本構成例
以下は一例です。研究分野や発表時間によって、項目の統合・分割・順序変更が必要です。
| スライド | 主な内容 | 伝えるポイント |
|---|---|---|
| 1. タイトル | 研究題目、所属、氏名 | 研究対象が分かる題目を簡潔に示します。 |
| 2. 研究背景・問題意識 | なぜこのテーマを扱うのか | 背景情報を並べるだけでなく、研究上の問題につなげます。 |
| 3. 研究目的・研究課題 | 何を明らかにしたいのか | 発表全体の軸になる問いを明確にします。 |
| 4. 先行研究・位置づけ | 既存研究で分かっていること/不足していること | 自分の研究がどこに位置するのかを示します。 |
| 5. 研究方法 | 対象、資料、調査、分析方法など | 研究目的に対して、どの方法で検討するのかを示します。 |
| 6. 現在の結果・進捗 | 収集済み資料、調査状況、分析結果など | 確定結果と途中経過を混同せず、現時点の到達点を示します。 |
| 7. 現時点の考察・課題 | 読み取れること、未解決の点 | 断定できない内容は「暫定」「今後検証」と明示します。 |
| 8. 今後の予定 | 追加調査、分析、執筆、提出までの工程 | 中間発表後に何を進めるかを具体化します。 |
| 9. まとめ | 目的、現在地、次の課題 | 発表の要点を短く再提示します。 |
※9枚はあくまで構成例です。実際の枚数は発表時間と指定条件に合わせて調整してください。
参考:1枚のスライドで伝える内容を絞る
上の例のように、スライドタイトル自体を「この1枚で伝えたい結論や役割」が分かる表現にすると、聞き手が内容を追いやすくなります。文章をそのまま貼り付けるのではなく、発表で説明する内容と画面で見せる内容を分けます。
研究の流れが見えるスライドにする
中間発表で特に分けて示したい3つ
1.確定している内容研究目的、採用した方法、すでに収集した資料など、現時点で確定している内容です。
2.現在の結果・暫定的な整理分析途中の傾向や仮の整理を示す場合は、最終結果と誤解されないよう「現時点」「暫定」などの位置づけを明示します。
3.未完了の課題と予定追加文献、追加調査、分析、考察、執筆など、残っている作業と予定を整理します。中間発表は、この部分について指導や助言を受ける機会にもなります。
見づらくなりやすいスライドの典型例
| 状態 | なぜ伝わりにくいか | 修正の方向 |
|---|---|---|
| 本文を長文のまま貼る | 聞き手が読むことと説明を聞くことを同時に行う必要があります。 | 要点を見出し・短い箇条書き・図表へ整理します。 |
| 研究目的が途中まで出てこない | 何のための方法・結果なのか判断しにくくなります。 | 背景の後に研究目的や研究課題を明示します。 |
| 図表のタイトルや単位がない | 何を示すデータなのか判断できません。 | 図表番号、タイトル、軸、単位、凡例、必要な注記を確認します。 |
| 途中結果を確定結果のように書く | 研究の進捗と結論の区別が曖昧になります。 | 暫定結果、分析途中、今後検証する点を明示します。 |
| 引用・画像の出典が不明 | 情報の由来を確認できません。 | 大学やゼミのルールに従って出典を示します。 |
発表原稿とスライドは役割を分ける
スライドに説明文をすべて書く必要はありません。スライドは研究の論理、数値、図表、重要語を視覚的に示し、背景説明や補足は発表原稿・口頭説明で補います。一方で、スライドだけを見ても研究目的や図表の意味が全く分からない状態も避けます。
発表練習では、実際の持ち時間を測りながら、説明が長すぎる箇所、切り替えが不自然な箇所、質問されそうな前提条件を確認します。
質疑応答を想定して準備する
中間発表では、研究目的と方法の対応、対象の選び方、先行研究との差、データの扱い、今後の分析方針などについて確認されることがあります。質問を「否定」と捉えるのではなく、卒論完成までに説明を補うべき箇所を見つける材料として整理します。
詳細な中間発表全体の準備については、既存記事「卒論中間発表の準備方法|スライド構成・発表原稿・質疑応答」もご参照ください。
アイブックス学術代行で確認できる内容
構成の整理研究目的、先行研究、方法、現在の進捗、今後の予定が論理的な順序になっているかを、提示された研究資料に基づいて確認します。
文章・図表・引用の確認スライド内の文章の過不足、図表の説明、引用・参考文献との対応を確認します。統計結果や研究内容については、提供されたデータ・資料を基に扱い、確認できない事実を補って作成することはしません。
発表条件への調整大学・ゼミから発表時間、指定項目、テンプレートなどが提示されている場合は、その資料をご共有いただき、条件に沿って確認します。
よくある質問
Q.卒論中間発表のスライドは何枚必要ですか?
発表時間と大学・ゼミの指定によって異なります。枚数ありきではなく、研究背景、目的、方法、進捗、今後の課題を指定時間内に説明できる量へ調整してください。
Q.まだ結果が出ていなくても発表できますか?
必要な進捗は所属先によって異なります。結果が未確定の場合は、現時点までに実施した内容、得られているデータや暫定的な整理、未完了の作業、今後の予定を明確に分けて示します。
Q.スライドに参考文献は必要ですか?
他者の研究、統計、図表、画像等を使用する場合は、出典が分かるように示してください。表記方法は大学・ゼミの指示を優先します。
まとめ卒論中間発表のスライドで重要なのは、装飾の多さではなく、「研究で何を明らかにしたいのか」「どの方法で進めているのか」「今どこまで進み、何が残っているのか」が一続きで伝わることです。所属先の指定を最優先にし、発表時間に合わせて情報量を調整しましょう。
ハッシュタグ
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注記:本記事のスライド構成は一般的な整理例です。発表時間、必須項目、テンプレート、引用形式等は大学・学部・ゼミによって異なるため、所属先の指示を優先してください。また、研究結果が確定していない場合は、暫定的な内容と確定内容を区別して示してください。
関連情報:卒論中間発表の準備方法|スライド構成・発表原稿・質疑応答
関連情報:レポートの考察の書き方|結果・感想との違いと組み立て方
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お問い合わせ
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